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【浜のうたせ】有田みかんの里,和歌山県有田市にできた話題の産直市場

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有田みかん」で知られる和歌山県有田市が今,どんどん「みかんの里」から「新たな観光地」として生まれ変わってきています.

今回はそんな熱い町,有田市に2020年5月にオープンした産直市場「浜のうたせ」を紹介します.

 

 

海の恵みを感じられる場所「浜のうたせ」

浜のうたせは「海の恵みを感じられる場所」をコンセプトにした漁協直営のマーケットです.日本全国でも珍しく,漁港の隣で漁協が直接運営している産直市場になります.

「うたせ」ってそもそも何のこと?

うたせとは,「うたせ船」という漁船の名前からとられました.うたせ船とは,打瀬網漁(うたせあみりょう)という漁法で用いられる船で,海底に底引き網を降ろし,漁船に張り出した帆にあたる海風を推力として,網を帆船で引いていく漁法です.

浜のうたせのある有田市では,江戸後期から200年以上,打瀬船漁が続けてられており,伝統的な漁法です.すぐ隣にある箕島漁港はなんと,太刀魚の漁獲量が日本一で,太平洋を流れる黒潮に乗った栄養を豊富な海域で育った200種を超えるさまざまな魚種を水揚げしています.

詳しくは「浜のうたせ公式HPをチェック」

え,じゃあ「浜」って何を指しているの?

浜のうたせの「浜」は,浜のうたせや箕島漁港のある地域名「辰ケ浜(たつがはま)」に由来しています.辰ケ浜は地元では略して「浜」と呼ばれて親しまれています.「辰ケ浜」は,大阪湾からのやってくる「内海系水」と南からやってくる「黒潮」の影響を受けて水産資源が豊富な漁場になっています.

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さっそく「浜のうたせ」に行ってきました

入り口では浜のうたせ丸がお出迎え

さっそく店内に入ってみると,入り口に黄色の船体と有田ブルーが色鮮やかに映える「浜のうたせ丸」が出迎えてくれました.ポップなデザインなので,子どもたちの記念撮影やインスタ映え写真を撮ることができます.また,浜のうたせの隣にある箕島漁港には,この「浜のうたせ丸」と同じデザインの漁船が実際に停泊していました.

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浜のうたせの店内の様子

広々とした空間が広がっていて,店内全体が色鮮やかでオシャレでした.

産直市場ということで,地元で採れた野菜や生花や獲れたての鮮魚,そして,地元の特産品である「有田みかん」を活かした商品がたくさん並べられていました.

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有田みかんを使った商品は,市内でもこれだけ商品の種類が豊富なのは浜のうたせだけじゃないかと言えるくらいの品数でした.

定番の有田みかんジュースも10種類以上ものラインナップがあり,自分にあったみかんジュースを見つけることができます.

また,有田市を代表するみかん農園法人である「総和果樹園」さんや「伊藤農園」さんのコーナーも設けられており,まさにいいとこどりのお土産屋さんになっています.

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有田でとれた鮮魚が破格の安さで販売

真横にある箕島漁港で水揚げされた鮮魚がそのまま商品として並ぶため,種類も豊富で何よりも破格の値段設定でした.都会で買う場合の半額から1/3の値段で購入できます.買い物に来る場合は,保冷バッグはお忘れなく.

この日も,日本一の水揚げ量を誇る太刀魚(たちうお)がたくさん並べられていました.なお,有田市では太刀魚のことをたっちょといいます.

また,高級魚といわれるホウボウも,浜のうたせでは298円で購入できちゃいます.ほんと,驚きです.

購入した鮮魚はその場で二枚おろしや三枚おろしに加工してくれます.

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知る人ぞ知る,有田の隠れた名産品「有田みかんのはちみつ」

浜のうたせがさすがだなと思わせる点は,有田市の知る人ぞ知る,だけど,かなり価値の高い名産品も取り残さず紹介しているところです.

有田市と言えば「有田みかん」ですが,そのみかんの花の蜜をミツバチが集めて作った「有田みかんのはちみつ」というのが存在します.

有田みかんの良さを全開に取り組んだはちみつは,ほんのり甘酸っぱさが感じられるはちみつで,あまり市場にも出回っていない超レアものです.養蜂家さんも数名しかおらず,しかもご近所さんにしかほとんど出回っていません.

浜のうたせに来た際は,ぜひとも買っていきたい商品の一つです. 

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浜のうたせで食べる,有田のご当地料理

浜のうたせ併設のフードコートでは,地元の特産品をふんだんに使った料理を食べることができます.フードコートも,電球や配色がオシャレそのもので,料理の待ち時間も楽しくなるように設計されています.

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地元の食材を活かしたフードメニュー

フードメニューは,地元でとれる食材をふんだんに活かしており,特に海鮮丼と,海鮮丼DXは箕島漁港でとれた新鮮な魚介の幸をこれでもかというくらい乗った海鮮丼です.

そのほか,ほねくと呼ばれるカマボコの天ぷらや,クルマエビの別名である足赤エビなど,有田市特有の名称で書かれたメニューが盛りだくさんでした.

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メニュー注文の仕方と注意点

ただし,フードメニューの提供は13:30までとなっており,休日などは県外から沢山人がくるため,かなり早めにいくのがおすすめです.なんでも,地元漁師さんの奥様方がお料理を作ってくれているため,船が到着するころにはそちらでお手伝いをしないといけないため,このような料理の提供時間になっているそうです.

まさに漁港直営産直市場独特の事情ですね.

また,フードメニューは入り口にある券売機で食券を買うシステムとなっていました.

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フードコートでは有田のブルーな海を楽しむことができる

フードコートの窓からは有田ブルーに輝く海を眺めることができます.停泊する漁船や時間によっては帰港する漁船も見ることができ,ゆっくりと時間を過ごしたい人にピッタリな空間です.

お料理を楽しむだけでなく,有田に流れるゆっくりな時間を贅沢に使う場所にしたいものです.

また,浜のうたせではそんなゆっくり時間を過ごしたい人向けか,フリーwi-fiが飛んでいます.有田市では珍しいフリーwi-fiスポットなので,次に向かう旅の目的地や近場の情報収集に利用されるのもありかと思います.

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アクセスと営業時間

浜のうたせは,和歌山県有田市の箕島漁港の真横にあります.電車でのアクセスは不便なので,車でくることをおすすめします.無料駐車場やバイク専用の駐輪場もあります.

 定休日は毎週水曜日で,営業時間は9:00-18:00まで.

ただし,フードコートのメニューは売り切れがかなり早めなので,ご注意ください.

 

こちらの「はたけんブログ」も浜のうたせを消化していますので,おすすめです!

はたけんブログ「浜のうたせ」